おくりびととは?納棺士が送るお葬式

みなさんは『おくりびと』という言葉をご存知でしょうか。

おくりびとは、2008年に公開された納棺士を題材にした映画のタイトルにもなっており、日本アカデミー賞最優秀作品賞などを受賞したことで、一気に知名度が広がりました。


今回は、おくりびと(納棺士)ができる仕事や、納棺の儀とはどのようなものか、

エンバーミングとは何かをご紹介していきたいと思います。


<目次>
◆おくりびと(納棺師)ができる仕事『納棺の儀』とは『エンバーミング』とは 

◆おくりびと(納棺士)ができる仕事


おくりびと(納棺士)とは、故人を棺に納めるために必要な準備を行う専門家のことです。一般的に、棺に納める前に故人のお体を清め衣類を着させるといった簡易的な作業をイメージされる方も多いでしょう。しかし、実はおくりびとの仕事内容は多岐にわたり、お顔剃りや洗髪(ドライシャンプー)、ラストメイクなど様々な仕事があります。


清拭・お着せ替え~ご納棺までは、約1時間ほどです。限られた時間の中で、大切な故人様に、素敵に、綺麗に、凛々しく旅立っていただきたい…。そんな想いを込め、最後の旅立ちのお支度をするのがおくりびとの仕事なのです。



《おくりびとの具体的な仕事内容》


◎ご状態復元処置

お体の清拭に入る前に、まずはお体全体の状態をチェックし、お顔回りの復元処置を行います。鼻や口の中に含み綿を施し、お顔全体をふっくらとさせて生前の表情に近づけるための処置やお目元を綺麗にする処置を行います。


◎清拭、お着せ替え

清浄綿で故人のお体を綺麗にお拭きしつつ、旅たちのためにお召し物をお着せ替えします。お召し物は故人が生前に好んでいらっしゃった物や、もしくは各宗旨(仏教・神道・キリスト教)に応じた召し物へお着せ替えします。


◎お顔剃り・洗髪(ドライシャンプー)

ラストメイクを施す前に、お顔のお鬚や産毛を綺麗にお剃りし、洗髪を行います。

場合によっては別途、故人の最後のご入浴として『湯灌(ゆかん)』を行うこともあります。湯灌は、湯灌専門のスタッフが担当をするケースもありますが、おくりびとが対応することもあり、葬儀社によって異なります。


◎ラストメイク、ご納棺

ラストメイクとは、故人を棺に納棺する前にお肌を整え、生前のお顔に近づけるように施すお化粧のことを言います。基本的には専門の化粧品を使用しますが、ご希望によっては

故人が生前にご愛用していた化粧品を使用する場合もあります。



◆『納棺の儀』とは


納棺の儀とは、故人を棺に納める儀式のことを言い、一般的にお通夜の前日またはお通夜の数時間前に行うことが多く、30分~1時間ほどかけて執り行います。納棺の儀には、故人のご親族様が立ち会う場合が多いですが、地域の風習などによっては故人と親しかった知人・友人が参加することもあるでしょう。


また納棺の儀の際は、副葬品として故人が旅立つ際に一緒に持たせたいものや、故人から棺に入れてほしいとお願いされたものなどを棺に納めます。なお、副葬品はお花やお手紙などが一般的です。故人が生前に身に着けていたものでメガネや腕時計などは、火葬をする際に遺骨を傷つけてしまうことがある為、副葬品として棺に納めるのは避けましょう。


副葬品として納めて良い物なのか判断がつかない場合は、自己判断をせずに事前に葬儀社や火葬場のスタッフに問い合わせてみることをお勧めします。



◆『エンバーミング』とは


エンバーミングとは、ご遺体を衛生的に保全できる施術のことを言います。エンバーミングの専門知識・資格を持った技術者(エンバーマー)が、ご遺体を殺菌消毒したり、修復、化粧といった施術を施したりすることで長期間保存する技術です。

土葬が主流となっている海外などの国ではエンバーミングを行うことが多いですが、近年は日本でも注目されるようになり、エンバーミング施設やエンバーマーを育成する養成校などもあります。エンバーミングを施すことでご遺体の長期保全が可能なため、都合によってどうしても葬儀までに時間がかかってしまう場合や、空輸でご遺体を輸送しなければならないケースのときには有効的な方法と言えるでしょう。

~エンバーミングのメリット~
・ご遺体を長期保全できる
・感染症やご遺体の黄疸、腐敗などによる異臭、腹水等を防止できる
・故人が元気だった頃の姿に近づけることができる

~エンバーミングのデメリット~
・専門施設への輸送などで時間がかかる
・15万円~30万円ほどの費用がかかる

日本ではエンバーミングはまだまだ知名度が低く、一般的に行われているものではありません。しかしながら、ご遺体を長期保全できることによって故人と過ごせる時間が増やせたり、故人が元気だった頃と同じお姿で弔問してくださる方をお迎えすることができるなど、エンバーミングを選択される方も徐々に増えてきているようです。



◆おくりびとに関するまとめ


限られた時間の中で、大切な故人様に、素敵に、綺麗に、凛々しく旅立っていただきたい…。そんな想いを込め、最後の旅立ちのお支度をするのがおくりびとの役目です。


花屋のお葬式では、花の葬儀はもちろんのこと、今回ご紹介した『納棺の儀』も決して欠かすことのできない大切な儀式と考え、『お葬式プラン』・『火葬式プラン』の両方におくりびとによる納棺式を含めております。

おくりびと納棺式に関するご相談なども、是非お気軽にお問い合わせください。